受注した瞬間に、営業の仕事は終わり。
現場ではそう見えがちですが、実際にはその直後から、導入、初期設定、納品、請求、フォローアップなど、顧客体験を左右する業務が始まります。
問題は、その情報が CRM の外に出やすいことです。営業時の約束、商談メモ、添付ファイル、次回アクションが、プロジェクト管理ツールやチャット、担当者の記憶に分散すると、引き継ぎのたびに文脈が落ちます。
Pipedrive は 2026 年 5 月 26 日、こうした「営業から納品までの分断」を減らすため、プロジェクト管理、ワークフロー監視、顧客コミュニケーションに関する新機能を発表しました。
Projects:受注後の仕事を CRM 内で管理する
今回の中心は、CRM 内で受注後の仕事を管理できる Projects です。商談履歴からコミット内容、メモ、ファイルをもとにプロジェクト概要を AI で作成し、案件の流れをそのまま納品やオンボーディングに接続できます。
さらに、プロジェクトの進捗、担当者の負荷、全体状況を見える化する Insights、スケジュールの詰まりを把握しやすいガントチャート、モバイルアプリでのタスク確認にも対応します。
自動化は、作って終わりではなく運用状況を見る
自動化についても、作って終わりではなく、運用状況を確認できる方向に強化されています。
ダッシュボードとワークフローのヘルス監視により、失敗した自動化、ボトルネック、非効率な処理を早く把握し、顧客対応に影響が出る前に改善しやすくなります。
WhatsApp のネイティブ連携
コミュニケーション面では、WhatsApp のネイティブ連携が追加されました。
CRM 内で WhatsApp メッセージに対応し、会話を案件、連絡先、リードに紐づけられるため、顧客とのやり取りが営業担当者だけの受信箱に残る状態を減らせます。テンプレートや自動化を使ったフォローアップにも対応します。
日本のユーザーにとっての意味
日本のユーザー向けに見ると、今回のポイントは「WhatsApp が使える」ことだけではありません。重要なのは、CRM を商談管理だけで終わらせず、受注後の実行、顧客との会話、社内の自動化までを同じ場所で扱えるようにする流れです。
営業、カスタマーサクセス、納品担当が別々のツールで動いている会社ほど、案件化から導入完了までの文脈が抜けやすくなります。
Pipedrive の今回のアップデートは、その分断を減らし、営業活動と顧客対応をひとつの運営基盤として扱うための機能強化です。


