CRM / SFA GUIDE

Pipedrive・HubSpot・Salesforceの比較|会社規模・運用負荷・拡張性の3軸

Pipedrive、HubSpot、Salesforceを会社規模・運用負荷・拡張性の3軸で比較。収益部門全体を1つのCRMで回す構成、500以上の外部連携とAPI、2製品に絞って試す4段階の手順まで整理します。

株式会社Mer

Pipedrive運営チーム(株式会社Mer)

CRM/SFAの比較で最初に決めるのは製品ではなく、自社がどの軸を最優先にするかです。会社規模、運用負荷、拡張性の3つを同じ重さで満たす製品はありません。どれを優先するかが決まれば、候補は2つに絞れます。

3製品の設計思想は次のように分かれます。Pipedriveは収益部門全体を1つのCRMで回しながら外部ツールとAIに繋ぐ方向、HubSpotはマーケティング起点でスイート内に揃える方向、Salesforceは組織固有の要件を作り込む方向です。優劣ではなく、何を中心に設計されているかの違いです。

3軸で見た比較の全体像

比較軸

Pipedrive

HubSpot

Salesforce

想定する組織規模

数名〜数百名。営業・カスタマーサクセス・プロジェクトを同じCRMで運用

数名〜大規模。マーケティング部門と一体で運用

中規模〜大規模・グループ企業

運用負荷

低い。現場が自分で設定を変えられる

中程度。機能が広いため使う範囲を決める設計が要る

高い。専任の管理者または外部パートナーを前提とする

拡張性の方向

500以上の外部ツール連携とAPI。マーケットプレイスにないツールも連携可能

1つのスイート内で完結させる方向

独自オブジェクトと権限設計の作り込み

導入までの期間

短い

中程度

長い

Pipedriveが向かない場合

グループ企業の階層に沿った複雑な権限設計や、業界固有のデータモデルを製品の上に作り込むことが要件の中心である場合

最後の行を置いたのは、比較記事で自社製品の適さない場面を示さないと判断材料にならないためです。Pipedriveにも権限管理と可視性設定はありますが、組織階層そのものを設計対象にするような要件では、Salesforceのほうが構成が素直になります。

会社規模で見る

会社規模で見るときの分岐は、営業組織の人数ではなく「CRMの設定を誰が変えるか」です。

営業担当やマネージャーが自分でパイプラインや項目を変える運用なら、Pipedriveの設計が合います。情報システム部門や外部パートナーが変更を管理する運用なら、Salesforceの権限設計が前提として機能します。マーケティング部門起点でスイート内に揃える運用なら、HubSpotの構成が素直です。

人数以上に効くのが、部門をまたいだときにCRMが1つで足りるかどうかです。Pipedriveは営業進捗管理に加えて、メールマーケティング、プロジェクト管理、リード生成、ドキュメントと電子契約までを同じCRMの中に持っています。受注前と受注後でツールが分かれないため、カスタマーサクセスや納品チームまで同じデータを見られます。

実際にPipedriveが選ばれている経路は2つに分かれます。ひとつはSalesforceまたはHubSpotからの乗り換えで、コスト最適化または仕様面が理由です。もうひとつはスプレッドシートやNotionで管理していた組織が、規模拡大に伴って初めてCRM/SFAを導入する場面です。

運用負荷で見る

運用負荷は導入時ではなく、導入から6ヶ月後に誰が何をしているかで見ます。

CRM/SFAが定着しない典型は、入力が増えて現場が使わなくなる状態です。

Pipedriveはアクティビティベースセリング(次にやる活動を軸に案件を前進させる設計)とノーコードの自動化で、入力そのものを減らす方向に寄せています。Gmail、Slack、Googleカレンダーとの連携も、既存の業務動線を変えずに済ませるための設計です。

ここで注意すべきなのは、運用負荷の低さは設定を誰でも変えられることの裏返しでもある点です。設計方針を決めずに各自が項目を追加すると、半年でデータが揃わなくなります。運用負荷が低い製品でも、最初のパイプライン設計と項目定義は決めてから始める必要があります。

拡張性で見る

拡張性は「何を拡張したいか」で答えが変わります。同じ言葉で3つの別のことを指しているためです。

  • 外部ツールとつなぐ拡張性 — 既存のツール群を残したまま、CRMをデータの中心に置く方向。Pipedriveはこの方向で、Google、Teams、Zoom、Asana、Slackなど500以上の連携を持ち、マーケットプレイスにないツールもAPIで繋げます

  • 1つのスイート内で機能を足す拡張性 — マーケティング、営業、カスタマーサポートを同じ製品で揃える方向。HubSpotがこの方向です

  • データモデル自体を作り込む拡張性 — 独自オブジェクト、複雑な権限、業界固有の要件を製品の上に実装する方向。Salesforceがこの方向です

AIを業務に載せる前提で選ぶなら、1番目の拡張性が効きます。AIに渡す材料は顧客・案件・活動履歴・プロジェクトの進捗であり、それらが1つのCRMに揃っていて、なおかつAPIで外に出せる状態が必要です。Pipedriveは設計が素直でAPIの取り回しがよく、既存ツールを捨てずにAIを差し込めます。

自社がどれを求めているかを先に決めないまま「拡張性が高いほうがいい」と比較すると、使わない拡張性にコストを払うことになります。

3製品を比較するときの手順

1. 6ヶ月後に誰がCRMの設定を変えるかを決める

営業担当か、情報システム部門か、外部パートナーか。ここが運用負荷と拡張性の両方を規定します。

2. 受注後の業務まで同じCRMで見るかを決める

カスタマーサクセスやプロジェクト進行まで含めるなら、受注前と受注後でツールが分かれない構成が前提になります。分かれると、同じ顧客の情報が2か所に増えます。

3. 拡張したいものを3種類のうち1つに絞る

外部連携か、スイート内完結か、データモデルの作り込みか。3つとも求めると候補が絞れません。

4. 候補を2つに絞って、同じ業務フローで試す

機能一覧の比較ではなく、自社の実際の案件を1件、入力からクローズまで通します。ここが最も判断を分けます。機能一覧では差がわかりにくく、1件通すと入力の手数と画面遷移の差が体感で出ます。Pipedriveは2週間の無料トライアルがあるので、この確認は導入前に終わらせられます。

導入後に差が出るところ

製品選定で決まるのは土台までで、成果が出るかは選んだ後の設計と定着で決まります。CRM/SFAを入れても業務が効率化されない状態は、ツール間のデータが連動していないか、運用ルールが決まっていないかのどちらかです。

株式会社MerはPipedriveの国内唯一のマスターパートナーとして、製品提供だけでなく業務フローの設計から定着支援まで担っています。

構成は3層です。土台にPipedrive、業務とデータをつなぐdiver、CRM上のデータをAI Readyな状態に保つDataSangoを組み合わせます。DataSangoはCRM非依存で、SalesforceやHubSpotとも連動します。CRM/SFAの選定がまだ決まっていない段階でも、データ整備から着手できます。

よくある質問

Pipedriveは営業部門だけの製品ですか?

いいえ。営業進捗管理に加えて、メールマーケティング、プロジェクト管理、リード生成、ドキュメントと電子契約を同じCRMの中に持っています。受注前から受注後の進行までを1つのCRMで扱えるため、カスタマーサクセスやプロジェクトチームも同じデータを見られます。

Pipedriveは大企業では使えませんか?

使えます。判断軸は従業員数ではなく、権限設計とデータモデルの複雑さです。グループ企業の階層に沿った複雑な権限制御や、業界固有のデータモデルの作り込みが要件の中心なら、Salesforceの設計が前提として機能します。営業プロセスの標準化と定着、部門横断でのデータ共有が中心なら規模は制約になりません。

マーケティング機能はありますか?

あります。テンプレートを使ったメールキャンペーンの作成・配信をPipedrive内で行えます。リード生成のLeadBoosterやウェブ訪問者の追跡も含めて、CRMと同じデータの上で動きます。

AIやほかのツールと連携しやすいですか?

Google、Teams、Zoom、Asana、Slackなど500以上の連携があり、マーケットプレイスにないツールもAPIで繋げます。設計が素直なため、既存のツール構成を崩さずにAIを差し込みやすい点が特徴です。

料金はどう比較すればいいですか?

ライセンス費用だけでなく、設定変更を誰が行うかの人件費を含めて比較します。運用負荷の高い製品は、ライセンス費用が同等でも管理者の工数が乗ります。各製品の最新の料金体系は各社の公式ページで確認してください。

次の一歩

まず手順1〜3で自社の軸を決めます。軸が決まったら、実際の案件を1件通して確かめるのが最短です。Pipedriveは2週間の無料トライアルがあるので、入力の手数と画面遷移を自社の業務フローで確認できます。

選定の途中で判断に迷う場合や、受注後の業務まで含めた設計から相談したい場合は、国内唯一のマスターパートナーである株式会社Merにご相談ください。

参考リンク

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